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CM「人生には、飲食店がいる。」にハマる。_f0217617_14554060.jpg

現在テレビで放映中のサントリーのCMにハマっている。
それは具体的な商品の宣伝ではなく、
コロナ禍で苦境に陥っている飲食店への応援メッセージ。
古くは小津安二郎の『東京物語』から、
新しいものではネットフリックの『浅草キッド』まで、
数多くの映画から飲食店シーンのみをコラージュして、
1分あまりの作品としてまとめたのだ。
もともと劇中の食事シーンが大好きなので、
それがこんなふうに一本にまとまっていればうれしくないわけがない。


『幸福の黄色いハンカチ』で、
出所したばかりの健さんが実に旨そうにビールをあおる、
あの名シーンも入っている。
背景で吉高由里子が語る、
飲食店へのメッセージもいいし、
さらにBGMがブルーハーツの『情熱の薔薇』というのもいかしている。
最後に出る、


『人生には、飲食店がいる。』というコピーにもグッとくる。
ちなみに登場する作品は以下の通り。
『蒲田前奏曲』
『リングサイド・ストーリー』
『スリ』
『幸福の黄色いハンカチ』
『buy a suit スーツを買う』
『マザーウォーター』
『東京物語』
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
『恋と花火と観覧車』
『続 男はつらいよ』
『おのぼり物語』
『春だドリフだ全員集合‼』
『釣りバカ日誌イレブン』
『Every Day』
『凪待ち』
『世田谷ラブストーリー』
『月極オトコトモダチ』
『ある夜、彼女は明け方を想う』
『青葉家のテーブル』
『パッション』
『ハナ肇の一発大冒険』
『小さき勇者たち ~ガメラ〜』
『神様のくれた赤ん坊』
『Daughters』
『Netflix 映画『浅草キッド』
もちろんyoutubeでも視聴可能。
https://www.youtube.com/watch?v=iLmic0KXKZI&list=RDCMUCyhBnB7_27lhyaYgjCf9Z4g

実際に観たのは半分もないと思うけど、
この機会に残りも全部観てやろうかと思っている今日この頃。
東京都。2022年。


# by apolro | 2022-08-18 14:56 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

今日の昼ごはん。『バスセンターのカレー』。_f0217617_14283869.jpeg

新潟に行ったらぜひ食べてみたいと思いつつも、
なかなかその機会がない『バスセンターのカレー』。
先日も帰り際の軸足を日本酒に置いたために立ち寄れず。
けれどこのレトルトを発見したので即買いし、
ようやく本日のお昼にいただくことに。
バスセンターのカレーといえばいわずと知れた、
新潟市民のソウルフードともされるカレーライス。
新潟駅から少し離れたところにある、
万代シティバスセンターの立ち食いスタンドで提供しているものだ。
ちなみに万代は「ばんだい」って読むんですね。
ずっと「まんだい」と誤解してました。
あまりの人気ぶりに最近ではレトルトにもなったそうで、
おかげで買って帰ることができた。
まずは炊きたてのごはんの用意して、
箱から出したレトルトを熱湯で温める。
レトルトがけっこう重たいなと思ったら、
箱には「1.5人前」と書かれていた。
頼もしいじゃないか。
カレーはついついごはんを多めに食べちゃうもの。
食べてる途中で「ごはん:カレー」比が崩れるのは哀しいからね。
温め待ち中にしげしげと箱を眺めてみれば、
そこにはバスセンターの店舗の写真が。
おお、いかにも新潟のお父さんたちが愛用してそうな情景だ。

裏にはご親切にバスセンターへの地図まで描かれている。
これを買っちゃった人にはこの地図は不要かもしれないけれど、
今度来たときにはぜひ実店舗でという誘いなのか。
しっかり温まった頃合いを見てレトルトを開封。
おもむろにご飯にかければ、
き、黄色い。
これは昭和の色だ。
学校給食で出てきたカレーシチューに似ているじゃないか。
ちなみになぜカレーライスじゃなくシチューだったかというと、
当時はまだ米飯給食はなくて、
食パンに合わせるしかなかったのだ。
あ、ソフトめんでカレーうどん風にしたこともあったか。

でも今回はしっかりカレーライス。
福神漬けの買い置きがなかったのが痛恨だぜ。
アツアツのを口に入れてみると、
そのとろみの強さも昭和気分。
けれど辛みは想像よりしっかりしている。
そしてスパイスの香りも立ってくる。
このあたりは昔の給食カレーとは違いますね。
豚肉や野菜といった具感もあるのがうれしい。
前述の通りにカレールー多めなので、
ごはんとの按配を気にせずわしわし食えるのもよし。
気がつけばごはんをお代わりしてましたよ。
美味しかったです。
でもそれと同時にちょっと後悔。
このバスセンターのカレーにかぎらず、
最近はレトルトカレーを食べると必ずといっていいほど胸やけがする。
これはレトルトのせいではなく、
こちらの胃腸が衰えてるのが理由なんだろう。
それなのにお代わりまでしちゃいましたよ。
ああ。
東京都。2022年。

# by apolro | 2022-08-17 14:34 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

アブラゼミの抜け殻と戸川純の『蛹化の女』。_f0217617_17200785.jpeg

夕方、茶の間の窓を開けると、
網戸にアブラゼミの抜け殻が引っかかっていた。
日中はエアコンを入れているので窓はずっと閉めっきりだったが、
午前中には開けていた。
あのときにはなかった気がするので、
だとすると日中の羽化に挑んだということか。
よくもまあ無防備な状態を鳥やらなんやらの天敵に襲われなかったものだ。
この季節、庭の樹木は鬱蒼と葉を生い茂らせているので、
それがうまいこと目隠しになったか。
宙ぶらりんな姿なのが気になるが、
抜け殻がきれいに残っているということは、
ちゃんと成功して、
今頃どこかの木肌で鳴いているんだろう。
偶然ながら最近自分のなかに何度目かの戸川純ブームがやってきており、
「蛹化の女」もヘビーローテーションでかかっている。
歌詞中の「飴色のはらもつ虫と化した娘」や「飴色の背中に悲しみのくきがのびる」といったところから、
「思い過ぎて変わり果てた私」が変化したのはアブラゼミの幼虫なんだろうなと想像できる。
ひとつだけ、
「木の根ほれば蝉の蛹の……」というくだりは、
セミは不完全変態だから蛹にはならんだろうとは思うけれど。
東京都。2022年。

# by apolro | 2022-08-16 17:20 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

爪鑢に特化した製作所。

爪鑢に特化した製作所。_f0217617_12420615.jpeg

朝の燕市を歩いていて偶然出会った看板。
「鑢」は「やすり」と読むんだね。
燕市の金属加工の歴史のなかには、
ヤスリが代表的な生産品だった時代があり、
調べてみたらこの「爪鑢製作所 吉田仙七」も、
その起源は江戸時代だそうで、
現在は八代目が跡を継いでいるらしい。
ヤスリというのは用途や対象素材によって細分化が夥しいが、
そのなかでも「爪」専用のヤスリを作り続けているって、
なんだかマニアックでいいな。
職人気質というのを感じますね。
燕三条産の製品というと高級品のイメージがあるけれど、
爪ヤスリくらいなら僕でも買えそうだ。
新潟県。2022年。

# by apolro | 2022-08-15 12:43 | 旅の日々 | Comments(0)

酒場の佇まい。中野の『永世屋』。_f0217617_17200777.jpeg

ここは正しくは酒場ではなくて酒屋。
去年までは現在の場所よりもう少し中野駅に近いところにあったのだが、
再開発により立ち退き。
しばらくの間は高円寺寄りの現在の場所で仮営業だそうだ。
これは結果的にうちに近くなったのでちょっとうれしい。
夕方だけ角打営業を行っていて、
各種そろえた日本酒をグラス単位で試飲できる。
日本酒もいいんだけど、
この暑さのなかではやっぱり一杯目はビールといきたいところと思ったら、
瓶ビールも飲むことができた。

昔にくらべるとずいぶん人の往来が多くなったこの通りを眺めながら、
冷えたビールを飲みつつ文庫本のページをめくるというのは、
夏の夕方の過ごしかたとしては悪くないんではないだろか。
近所にこういうお店があるのはうれしいことだ。
東京都。2022年。


# by apolro | 2022-08-14 17:20 | 酒場、食堂の佇まい | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

by apolro